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民事事件について実際に弁護士に相談や依頼をする場合、
具体的にどのような点に注意したら良いでしょうか? -
弁護士に依頼をする際には、まずは相談が先行します(同時の場合もありますが)。
依頼の場合は、その際に、具体的に弁護士が指示しますので、
それに従って頂ければよいと思います。そこで、問題は、最初の相談の時の注意点ということになります。
ぜひ、これだけは必要と言うことを述べます。法律相談時間を有効に使えるよう、事実関係などをあらかじめ整理しておきましょう
通常は、30分~40分くらいの相談の時間で、十分な聞き取りとアドバイスが可能ですが、
人によって、そうでない場合がたまにあります。細かい部分まで、結果的には事件と全く関係ないことまで(関係がある場合もありますが)、
時間を追って話さないと気が済まない方がおられます。話した内容と、聞きたい点がずれている人もいます。
真意は、自分の状況や気持ちを全部お話ししたいという気持ちなのかもしれません。
しかし、そうすると、時間内にアドバイスまでたどりつけません。また、いつのことなのか、場所はどこか、誰がいたか、どういう話をしたか等、
その事件で大事なことを聞くと、思い出すのに時間がかかりすぎたり、
言われる内容がくるくる変わる方もおられます。そこで、できるだけ、事実経過等は、事前に良く思い出して、
時間を追って、メモしてきていただくだけで、時間短縮とより大事な点の検討ができます。また、登場人物や親族関係が問題となって、名前が重要な場合は、
関係者の名前や関係を図にしていただいたりすると助かります。必要な書類をあらかじめ確認し、準備しておきましょう
また、売買契約の相談をしに来ているのに、
「今日は、契約書は家に置いてきて、持ってきませんでした」と言われる方もおられます。ダンボール箱に入るような資料であればともかく、
契約書とか関係書類、写真、図面等の資料はそれほど場所をとるわけではありませんから、
関係があるかもしれないと思われる資料はぜひ持ってきていただけたらと思います。一番良いのは、簡単に事件や聞きたいことの概略を法律事務所の事務員に話して、
何を持ってきたらよいかを確認して頂くことです。弁護士にもよるかもしれませんが、
普通の弁護士(法律事務所)であれば、充実した相談にするためのものですから、
こうした事前の準備(電話でのやり取り等)を厄介がることはないと思われます。現場写真や見取り図などがあれば、準備しましょう。
土地の境界問題とか、交通事故での過失の有無や割合の問題等、
事件の現場の位置関係や状況等が問題になるような場合は、
見取り図とか、現場写真がないと、ほとんど検討が出来ません。その場合は、できるだけ、そうした資料を持参していただく必要があります。
進行中の事件や複雑な事件の場合は、相談では収まらない場合もあるので、注意しましょう。
数は少ないですが、既に、裁判になっていて、弁護士を依頼せずに自分でやってきたとか、
別の弁護士に依頼しているが、心配になって、裁判の見通しを聞きたい、
場合によっては途中から依頼したいということで相談に来られる方がおられます。このような場合は、アドバイスも大まかなアドバイスではあまり意味がなく、
具体的なその後の進行方針まで検討する必要がある場合が多いです。裁判の進行度合によりますが、かなり進行している場合には、
これらの検討判断を30分程度ですることは困難で、
1件の裁判を進めるのとあまり変わらない検討時間を要することになります。したがって、事件に応じて、例えば、5万円とか、あるいは10万円又はそれ以上の
調査・検討費用と一定の時間を頂いて検討するという形になる場合があります。また、土地境界問題とか、欠陥住宅問題、医療過誤その他、
事件が特殊、専門的、複雑等の事情がある場合は、
通常の相談では、十分な検討ができないため、
調査・検討と言う形での依頼を検討していただく場合があります。
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